初めて家を購入するとき、「いくらまでなら買っていいのか」は誰もが悩む最大のポイントです。ここではファイナンシャルプランナー(FP)としての実践的アドバイスをお届けします。
🏠 初めての家購入、予算はどう決める?FPの実践アドバイス
①「借りられる額」と「返せる額」は違う
金融機関が提示する借入可能額は、あくまで「最大限に借りた場合」です。
生活を圧迫せずに返済できる額=予算の上限と考えるべきです。
② 返済負担率を目安にする
住宅ローンの返済額は、年収の25%以内が理想的なライン。
例:年収500万円なら
👉 年間返済額=125万円 → 月約10.4万円以内が安心ライン
③ 自己資金(頭金+諸費用)を明確に
自己資金ゼロでも買える時代ですが、理想は物件価格の20%程度。
また、購入時には物件価格の5〜10%程度の諸費用(登記費用、仲介手数料など)も必要です。
④ 「将来の支出」を見越して計算
・教育費(子ども1人に約1,000〜2,000万円)
・車の買い替え
・老後資金(夫婦で最低2,000万円以上)
こうしたライフイベントに備えた資金計画を含めて考えましょう。
⑤ 住宅ローンの種類も検討要素
返済額は金利や返済期間にも大きく左右されます。
✔ 固定金利:将来の支出が読みやすい
✔ 変動金利:金利は低いがリスクあり
✔ フラット35:自己資金が少ない人向けにも柔軟対応
⑥ ライフプラン表を作る
FPが実際に使うのが「ライフプラン表」。
収入・支出・貯蓄残高を年ごとに可視化することで、無理のない予算が見えてきます。
✅ まとめ:家の予算は「人生の予算」から逆算
予算は「いくら借りられるか」で決めるのではなく、
これからの人生で無理なく返せる額から逆算するのが鉄則。
✨ FPのワンポイントアドバイス
「今だけでなく、将来の支出も見据えた予算決めが、家と人生の両方を守ります。」