1-2 住宅購入前にチェックすべき5つのこと

〜建築士が教える失敗しない家選び〜

はじめに

住宅は一生で最も高い買い物のひとつ。
「立地が良さそう」「間取りが気に入った」だけで決めてしまうと、後悔するリスクも…。
今回は建築士の視点から、住宅購入前に必ずチェックすべき5つのポイントを解説します。


1. 立地・周辺環境の将来性

  • 生活利便施設(スーパー、病院、学校、駅)との距離
  • 将来の都市計画(再開発、区画整理の予定は?)
  • 災害リスク(ハザードマップ、地盤情報)

ポイント
購入時だけでなく、10年後・20年後の生活も想像して判断。


2. 建物の構造・性能

  • 木造?鉄骨造?RC造?それぞれの特徴と耐久性
  • 断熱性・気密性・遮音性の確認(住宅性能表示制度など)
  • 築年数とリフォーム履歴(中古住宅の場合)

ポイント
性能は外見だけではわからない。数値や図面で確認を。


3. 資金計画とローンの見通し

  • 自己資金と月々の返済額のバランス
  • ローン金利の種類(固定・変動)と将来のリスク
  • ランニングコスト(固定資産税、修繕費、保険料など)

ポイント
無理のない返済計画が、後悔しない家選びの第一歩。


4. 間取りと将来のライフスタイルの一致

  • 子どもの成長、親との同居、テレワークなどの将来設計
  • 家事動線、収納量、採光・通風の工夫
  • 売却・賃貸も視野に入れた汎用性

ポイント
今の暮らし+10年後の暮らしにフィットしているか?


5. 信頼できる専門家の助言を受ける

  • 建築士によるホームインスペクション(建物診断)
  • 不動産会社や住宅メーカーの情報だけに頼らない
  • 第三者の視点で「見えないリスク」をチェック

ポイント
プロの目を借りることで“見落とし”を防ぐ。


まとめ:家選びに「正解」はない、でも「失敗」は減らせる

家は「買ったあと」が本番です。
人生を共にする家だからこそ、感情だけでなく、冷静なチェックが大切です。
建築士やFP(ファイナンシャルプランナー)など、専門家と一緒に判断する姿勢が、後悔しない住宅購入への近道です。